「ぎっくり腰が一日で治った」知恵袋の話は、
あなたの腰の目安になりません
|世田谷区成城・
成城学園前駅の整体院

知恵袋の「ぎっくり腰が一日で治った」を読んで、3日たっても痛い自分の腰が心配になる。学会のガイドラインには、早く軽くなる人の条件と、比べて落ち込むことが回復を遅らせる数字が書かれています。世田谷区・成城の整体院がまとめました。
こんにちは。世田谷区・成城で整体院を営む、Primary Body Care 成城です。
今回は、知恵袋の「ぎっくり腰が一日で治った」という話について解説します。
知恵袋で「ぎっくり腰が一日で治った」という投稿をいくつも読みました。私は3日たってもまだ痛くて、重症なのか、回復が遅いのか不安です。
一日で痛みが引く人は、いることはいます。ただ学会の資料には、回復が遅いと思い込む人ほど仕事に戻るのが遅れる、という数字があります。比べるより、今日どこまで動けるかを決めるほうが早道です。
比べなくていいんですね。3日目で痛いのは、遅いわけではないと。
「ぎっくり腰が一日で治った」人は、条件がそろった人です
知恵袋の体験談は、書いた人の腰の話です。
痛みの強さも、年齢も、ふだんの運動量も、読んでいるあなたとは違います。
学会のガイドラインは、腰痛が良くなりやすい人の条件を挙げています。
「腰痛改善の因子としては,運動習慣,若年齢,健康状態が良好で併存症が少ないこと,身体機能が高いこと,精神的機能が良好であることなどが報告されている.」(日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修『腰痛診療ガイドライン2019』)
出典: 日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修『腰痛診療ガイドライン2019』Background Question 3。学会の語を当院が平易に言い換えています。どちらに入るかは目安で、診断ではありません。
「一日で治った」という話は、条件がそろった人の話です。
知恵袋と比べて「私は遅い」と思うほど、戻るのが遅れます
学会の数字で見れば、ぎっくり腰の3日目に痛みが残っているのは、めずらしいことではありません。
遅らせるのは、比べて落ち込む気持ちのほうです。
「回復に対するマイナス思考と腰痛慢性化による職業復帰との関係について調査した10 編4,683 例のシステマティックレビューでは,症状回復に対するマイナス思考を持つ患者では,12 週間以上通常業務へ復帰できていない頻度が約2 倍高かった.」(同ガイドライン)
ガイドラインは、痛みの経験を悪いほうにとらえる傾向を「破局的思考」と呼び、「反芻」「無力感」「拡大視」の三要素からなると説明しています(同ガイドライン)。
三要素の名前と説明は学会の語(同ガイドライン Background Question 3)。各カードの下段は当院の見方で、学会が知恵袋について書いているわけではありません。
「私は遅い」と思い込むことが回復を遅らせる、と学会は数字で示しています。
では、怖くても動いたほうがいいのですか。
時期で違います。学会は、発症から2週間以内の怖さは回復を左右するとはいえない、としています。今日決めるのは、怖がらないことではなく、どこまで動くかです。
怖くて動けない時間は、4週を過ぎてから危険になります
痛みへの不安や恐怖から、身体を動かすことを必要以上に控えてしまうことを、ガイドラインは「恐怖回避思考」と呼んでいます(同ガイドライン)。
発症から4週〜3か月のあいだは、恐怖回避思考が、仕事に戻れない危険や病欠の危険を上げる、と書かれています(同ガイドライン)。
「ただし,超急性の腰痛(発症2 週以内)や慢性腰痛(発症3 ヵ月以上)では,恐怖回避思考は腰痛の転帰を規定する予後因子とはいえない.」(同ガイドライン)
ぎっくり腰から2週間のあいだは、怖くて当然です。
怖さが回復を左右するのは、4週を過ぎても動けないままのときです。
当院の見方では、起き上がる、座る、立つ、歩くの順に、翌朝の痛みが増えない範囲を決めます。
動く量が決まっていれば、怖さが残っていても、動けない時間は延びません。
動ける範囲の探し方は、ぎっくり腰の症例ページにまとめています。
時期の区分(2週以内・4週〜3か月)は同ガイドライン Background Question 6。2の中身は当院の見方です。
「一日で治った」あとに、くり返す人がいます
ガイドラインは、腰痛の慢性化や再燃の危険因子の最初に「過去の腰痛の既往」を挙げています(同ガイドライン)。
ぎっくり腰が一日で引いた人ほど、終わったことにして同じ動きに戻ります。
当院の見方では、痛みが引いた日が、身体の使い方を見直す日です。
脚のしびれ、発熱、尿漏れがあるときは、整体ではなく整形外科にかかるのが先です。
急ぐサインの一覧も、ぎっくり腰の症例ページに置いています。
知恵袋の「一日で治った」は、書いた人の話です。
あなたの腰に必要なのは、比べることではなく、今日どこまで動くかを決めることです。
世田谷区・成城で、ぎっくり腰が一日で引かずに不安な方へ
Primary Body Care 成城は、グループ代表・吉川 一彰(国家資格・理学療法士/臨床20年・8万件)が確立したメソッドを受け継ぐ整体院です。
院長の池澤 俊介が、20分のカウンセリングで、痛めた場面と今日できる動きを確かめます。
成城学園前駅から徒歩1分。

一日で楽になった人の話を読むほど、自分の腰が心配になる方が多くいらっしゃいます。比べる代わりに、今日の起き上がり方と座り方を、ひとつずつ一緒に決めていくことはできます。無理に通わせることはしません。
- 日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』(南江堂、2019年)Background Question 3「腰痛の自然経過はどのようであるか」・Background Question 6「腰痛は心理社会的因子と関係があるか」PDF(Minds ガイドラインライブラリ)
気になることに、お答えします
Q知恵袋にあったストレッチや体操を、今日試してもいいですか?
学会のガイドラインは、急性期の腰痛体操に効果を認めていません。試すなら、やっている最中に痛みが増えた時点でやめ、翌朝の痛みで続けるかどうかを判断します。当院では、発症から数日のあいだは体操を指示せず、起き上がり方と座り方を先に決めます。
Q仕事は何日休めばいいですか?
日数では決めません。駅の階段を上れるか、30分座っていられるか、通勤の動作で決めます。デスクワークなら、30分ごとに立って歩く時間を入れれば、痛みが残っていても戻れる方が多くいらっしゃいます。診断書や休業の判断は、医師にお願いしています。
Q2回目のぎっくり腰です。前回は一日で引いたのに、今回は違います。なぜですか?
痛めた場面と痛みの強さが違えば、日数も違います。前回と今回で、何をした瞬間か、どこまで動けるか、脚のしびれがあるか、をメモしておくと、初回のカウンセリングが早く進みます。回数券はなく、2回目からの進め方は、1回目の翌日の変化を見て決めます。

